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全地連「技術e-フォーラム2005」仙台

平成17年9月8日
 社団法人全国地質調査協会連合会(全地連)主催の「技術e-フォーラム」が仙台市で行われました。

 この「技術e-フォーラム」は、9月8日から2日間の日程で「災害に備える!!地質調査業の役割」をメインテーマとして、各種講演会やシンポジウム、そして、技術発表等を行う全地連最大のイベントです。
 当社では、地元の東北の開催ということもあり、3名が技術発表に参加しました。
 今回発表した中で、調査部新田邦弘の発表した「堤体の浸透流解析における三次元的土質分布の影響に関する検討」が、当フォーラム技術発表会の優秀発表賞を受賞しました。
発表者 テーマ 発表内容
新田 邦弘
堤体の浸透流解析における三次元的土質分布の影響に関する検討
優秀発表賞受賞
 河川堤防の洪水時の浸透破壊に対する安全性の評価は、一般に堤防断面に対する二次元の浸透流解析で行われる。このとき河川側からの浸透水が堤内側へ移動するときに流下経路がいわゆる「先細り」状である場合に浸潤線の上昇が顕著になり問題となるとされている。しかし浸透水の流動は実際には基礎地盤を含む三次元的な土質分布により影響されるため、二次元解析のみの評価では異なる結果が得られる可能性もある。今回簡単な堤防の三次元モデルによる浸透流解析を行い、二次元解析で得られる結果と比較した結果、条件によっては、水位などに差異が生じることが確認された。
矢内 剛 礫混じり土における土質定数想定の一例  道路の改良工事が計画され,切土のり面の安定性が大きな問題となった。
 当該地は洪積世の礫混じり砂などの段丘堆積物によって構成されており,礫混じり砂の土質定数の想定が課題となった。そこで,斜面をモデル化し,逆算によって土質定数を想定,提案した。
 施工時には土質試験を行い,提案値の妥当性を確認した。その結果,提案値は試験値とほぼ一致し,無事に施工を終了させることができた。 
黒森 伸夫 山腹崩壊が原因で発生した風化花崗岩(マサ)の地すべり対策事例  道路に面した斜面において、山腹崩壊の慢性的な繰り返しと経時的な侵食の進行によって後退性の地すべりが発生した。
 地質が侵食・洗掘を受けやすい土質(マサ)からなることを考慮し、排土工(全土塊排除)と山腹工によって地すべりと山腹崩壊の双方についての対策工を計画し施工を完了した。
 当現場を含めた阿武隈山地の花崗岩地帯には、岩脈や粘土脈、鏡肌を有する亀裂等が発達しているため、崩壊斜面を無処理のままにしておくと変状拡大を招く恐れがあることを報告した事例である。
テーマをクリックすると、発表したPDFファイルの論文が表示されます。

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